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web業界、webデザイナーの業界事情

業界という言葉は、その職業と密接な関係にあります。歌手や俳優、タレントなどが活躍すると、これらの人が芸能人という職業なので芸能界という業界になります。またメーカーでも自動車メーカーが属するのは自動車業界になります。このように見るとwebデザイナーの業界はクリエイティブの業界ということになります。クリエイティブ業界の狭義な業界となるとweb業界ということになります。

このウェブ業界は今、どのようなポジショニングなのでしょうか。ウェブ業界は社会でどのような立場にあるのでしょうか。ウェブの業界はIT業界の一部として見なされているため、そうなると話が広がります。業界分野はメディア全体になり、今度はメディア業界にウェブがあることになります。ややこしい話ですがウェブ業界の事情を見るのには、メディア業界を考えるのが妥当だと言えそうです。

ウェブはインターネットというメディアを利用する広報、広告、宣伝、告知などの役割を受け持っています。その点では紙媒体である新聞、雑誌、放送媒体であるテレビ、ラジオと同列にあります。そのなかで多くの利用者に無償で情報を提供しているのがインターネットです。
ただしプロバイダー料金は発生しますから細かく言えば完全な無償ではありません。しかし公共放送のような視聴料はありませんから、ウェブの業界はサイトの制作・管理・運営などが収入源になり、そのサイトに貼り付けられる広告料が収入源になります。ですからその意味では広告代理店と似ていますし、テレビやラジオでいう民放とも似ています。

そこでウェブ制作会社は販売促進や自社PRをおこなう企業からのECサイトの制作・管理・運営で利益を出さなければなりません。したがってこの段階できちんとお金を稼がないことには、会社の経営は成り立ちません。
このように考えるとECサイトの立ち上げの料金はまちまちですが、安く受注したのでは利益が確保できなくなります。しかしウェブ制作会社の数が多いので、当然競争が激しくなります。競争が激しいのは自由経済社会の宿命ですが、自然淘汰もあるかわりに優秀な会社が生き残り成長するというメリットもあります。
よってwebデザイナーの業界はいいものだけが生き残り、悪いものは姿を消すという新陳代謝を繰り返していると考えられます。これは単にウェブ制作会社だけのことではなく、生き残り成長するwebデザイナーもいればその逆に落伍者もいます。いずれにしても第三次産業であるサービス業は社会的には比較的弱い立場ですから、
評判が良くて業績が好調であれば生き残り成長するかわりに一旦業績が下降気味になるとその回復が難しいのがwebデザイナーの置かれた業界だと言えるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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