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Webデザイナーを10年後も続けるために必要なこと、心構え

どんな職業でも継続することは大変なエネルギーがいることですが、それはWebデザイナーも同様です。十年一昔というように、Webデザイナーを10年続けるのは易しいことではありません。Webデザイナーはクライアントの要望やWebコンテンツの仕様に合わせてデザインを行い、コーディングを行ってWebページのデータを制作していきますが、一人前のWebデザイナーになるには数年かかります。そして仕事が任されるようになっても、Webデザイナーはそこで終わりではありません。

Webの世界は技術の推移が早く、今まで標準であった技術が数年後には使用を推奨されなくなってしまうということも珍しくありません。Webページを実現するHTMLはW3Cという団体が規格や仕様を策定していますが、不定期にバージョンアップして現在はHTML5というバージョンになっていますし、Webページのスタイルを定義するスタイルシートについてもCSS3というバージョンになっています。Webブラウザについてもバージョンアップによって仕様が変更され、それによってもHTMLタグの解釈方法が変更されるときもあります。そのため、Webデザイナーは常に最新の技術情報のチェックをしていなければならないのです。またWebデザインについても流行などがあるため、Webデザイナーは流行についても敏感でなくてはなりません。Webデザイナーは仕事を任されるようになってもそのまま苦も無く続けられるという職業ではないのです。10年後も続けて行こうと考えるなら、Webデザイナーに必要な知識を常に吸収していく必要があります。

なお、Webデザイナーは経験や実績を積むことによって、仕事の幅が広がる職業でもあります。というのもWebデザイナーの中には、経験を積んでWebディレクタとなる人が多くいるのです。WebコンテンツやWebアプリケーションは数人のチームによって制作していきますが、チーム作業にはチームを統括する人が必要で、それがWebディレクターです。Webデザイナーが10年後にはWebディレクタになっていたというケースは多くあります。

またWebデザイナーは独立開業することが可能な職業で、中にはデザインスタジオを設立して起業する人などもいます。そうしたWebデザイナーの多くは、単にWebページのデザインとコーディングを行っていただけでなく、グラフィックやプログラムなど他の職業を兼任する知識と技術も持っています。Webデザイナーは、仕事をしながら仕事の幅を広げることによってよりステップアップすることができる職業なのです。
Webデザイナーは、10年後の姿を思い描きながら仕事をすることも大事です。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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