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Webデザイナーが働く職場は大家族主義

企業には企業ごとに理念などがありますが、ホームページ制作やWebアプリケーションの開発を行っている企業ではその会社理念などで大家族主義という言葉が聞かれます。
一般企業などに比べて、ホームページ制作やWebアプリケーションの開発を行っている企業は小規模です。一般企業の大手というと製造業では社員の数は数万人、数十万人にもなりますし、製造業以外の会社でも大手というと数千人規模の企業のことをイメージします。しかし、ホームページ制作やWebアプリケーションの開発を行っている企業の場合、大手といわれる企業でも社員の数は百数十人から数百十人くらいの規模になります。社員の数が数人、数十人といった企業やデザインスタジオも多く、そのためWeb関連の企業やデザインスタジオの雰囲気はアットホームであったりフレンドリーであったり、社員同士の繋がりが強いところが多くあります。

そのような職場ですから、家族で会社を経営しているような大家族主義ということがいわれるのでしょう。家族主義とは、家族のような関係を家族以外の社会関係にも適用することをいいます。家族主義に「大」という文字がつくのはWeb関連の企業の規模が2~5人の家族よりも少し社員の数が多いことからです。

ホームページやWebアプリケーションを制作する場合は、仕様を考え、Webページをデザインし、コーディングを行ってHTML、CSSを制作し、プログラミングを行うといったように、全くジャンルの異なる作業を行わなくてはなりません。そのため、Web制作の現場では分業化が行われており、それぞれの作業ごとに専門のスタッフがいます。複数のスタッフがチームとしてホームページやWebアプリケーションを開発するのですから、チーム内のコミュニケーションと情報の共有が必要になります。情報の共有にはグループウェアなどを利用して工夫をする方法もありますが、基本はコミュニケーションでしょう。仕様変更やトラブルなど、全員が状況を理解して問題解決のために手段を講じていくというのは家族のような関係といえるものです。

家族のようにお互いを信頼して、思いやる関係があってこそ、お互いに助け合ってチームもよく機能し、会社の雰囲気もよいものになります。Web関連の会社の場合、規模が小規模なだけに、一度人間関係に亀裂が入ってしまうと、会社全体への影響も非常に大きくなります。そのため、Web関連の企業は、大家族主義を会社の理念や目標としてかかげるところが多いのです。
もちろん、家族には家族の長となる存在が必要ですから、大家族主義を実現するには組織の長がその役割を全うすることが大事です。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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