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グラフィックデザイナーに寿命ってあるの?

人は身体が動き、脳が機能している間は仕事をすることはできるでしょう。ただし仕事には能率性の問題があるのと、新しい就業者に道を譲るために定年制があります。能率性の観点から働ける期間を考えると、職業が大きく関わってきます。プロのスポーツ選手の寿命は短いと言われますが、これはベストパフォーマンスができなくなった時が辞め時だからです。もちろんそのあとはコーチなどの指導者に転身する人はたくさん居ます。

この条件をグラフィックデザイナーに当てはめてみますと、考え方にもよりますが、グラフィックデザイナーの寿命は長ければそれこそ50代、60代まであります。しかし、一般的にはグラフィックデザイナーのアイデアが浮かぶのは、40代とまりという説もあるようです。そうなると20代から40代の間の僅かな寿命になってしまい、これは現状とマッチしません。
例えば23歳でグラフィックデザイナーとしての仕事をはじめた場合、一人前と認められるのは30代になってからでしょう。なかには20代で一人前の人もいますが、早くても27歳程度ではないでしょうか。

こうして考えますと、グラフィックデザイナーとして働けるのは23歳から40歳!?まさかまさか、そんなことはありません。40代はグラフィックデザイナーとして働き盛りなのです。30代から50代は十分現役で通用します。ただし、多くの会社では人事規定があり、定年制を設けていますから、退職規定を考えると50歳での転職が難しいのです。50代でも新鮮なアイデアを出すグラフィックデザイナーはたくさんいますが、そのような人は経験というポケットの引き出しもたくさん持っています。この引き出しがたくさんあるということはグラフィックデザイナーにとっては重要なことで、これは若い人には真似をすることはできません。

このような点を総合して客観的にグラフィックデザイナーの寿命を見ますと、会社勤務の場合は定年までで、それ以降は嘱託社員の身分でアートディレクターなどになり、実務はしないと言う例が多いようです。しかしフリーの場合は定年退職がありませんから、60代になっても現役のグラフィックデザイナーは居ます。
一般の会社員は20代から60代の40年間で、この社員待遇のグラフィックデザイナーもこれに準じることになります。ただ普通の会社員とグラフィックデザイナーが異なるのは、グラフィックデザイナーという仕事が特殊であるだけに、そのセンスとアイデアが問われ、時代についていけないセンスの持ち主では寿命は短くなるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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