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グラフィックデザイナーの労働時間、実際のところ

労働時間は原則として、1日に8時間と定められています。これは多くの国で採用されているようで、その確固たる根拠は定かではありませんが、1日24時間のうちで、3分の1は働く時間だという観念があるようです。では、果たして実際にこの労働時間は、どの程度守られているのでしょうか。日本の場合、公務員が基準になりますが、通常は朝の9時から夕方の17時の8時間になっています。

ただし、これは法律で定められているとは言っても、現実にはあってもないのと同じでしょう。公務員でも朝の8時半からすでに仕事をしていますし、公僕ということで、夕方の17時になったから相談にきている住民に、明日出直してくださいとは言えないようです。これが民間となると、まさに1日8時間は大義名分で、おそらくこの規則を厳守している企業は数少ないのではないでしょうか。大概は夕方の17時を過ぎて18時なら、早い方だと言えるでしょう。

労働時間は、職種や作業環境で大きく変わります。建設現場などでは途中で作業を中断すると、大事故につながる危険性もありますから、きっちり8時間で作業を終えるためには実際の作業時間は8時間未満です。30分程度は、早めに作業を終えるような工程が組まれていて、30分で後片付けをすると言う具合です。これが、デザイン制作会社や広告代理店で働くグラフィックデザイナーとなりますと、8時間でその日の作業をまとめるのは事実上無理なようです。パソコンの立ち上げとシャットダウンにも時間がかかりますし、なによりも言えることは、グラフィックデザイナーの仕事がアイデア勝負だということです。定時にデスクに座り定時に椅子から立ち上がる間に、アイデアが湧くとは限りません。人には朝方と夜型があり、多くのグラフィックデザイナーは夜型のようです。

夜型のグラフィックデザイナーで日中は雑念があり、なかなかアイデアが浮かばないのに、夕暮れから夜になると俄然脳が活発になる人がいます。そうなると必然的に労働時間は長くなりますが、これがクリエイティブな仕事に携わる人の宿命のようです。残業にはアイデアは必要ないが物理的にその制作物を仕上げなければ、納期に間に合わないということもあります。
この場合はまさに厳しい残業になり、労働時間は8時間プラスアルファです。このどちらもがグラフィックデザイナーの労働時間には関係してくるでしょう。したがって、グラフィックデザイナーの労働時間のミニマムは8時間であっても、実際にはそれをはるかにオーバーすることになります。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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