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インハウス・グラフィックデザイナーとは

グラフィックデザイナーやコピーライター、編集などでインハウスという仕事があります。またインハウスに近い仕事もありますが、これはハウスエージェンシーの個人版です。インハウスのグラフィックデザイナーは、その企業の社員ではありませんが、社員同様の仕事をします。それでは契約社員や派遣社員と同じではないかと思いますが、一応呼び名はインハウスとなっています。

フリーランスのグラフィックデザイナーで、インハウスの人は何人もいます。仕事場が契約している企業であり、仕事の内容もその企業に関することだけです。その意味ではインハウスのグラフィックデザイナーは契約社員と同じで、準社員とも言えます。このようなインハウスのグラフィックデザイナーを必要とするのは、日々の広告宣伝や広報関連の印刷物の制作が多い企業が、外部のデザイン制作会社や広告代理店と連絡をしているのでは効率が悪いと考えたときです。自社のデスクにグラフィックデザイナーがいればコミュニケーションは即とれますし、グラフィックデザイナーもその会社がどのようなものを必要とするかが分かります。

ではなぜ社員にしないで、インハウスとするのかは、企業は社員にするとボーナスも支払わなければなりませんし、雇用保険や社会保険の費用も半額をださなくてはならないからです。そのような社員待遇のしばりがインハウスであれば不要になりますから、企業は人件費を節約することができます。実際にはインハウスのグラフィックデザイナーを求人している企業がかなり多いようです。待遇は時給計算のようで、その意味では残業手当も時間給として支給されますから、インハウスのグラフィックデザイナーとしての仕事はフリーランス向きと言えるでしょう。

なかには、長期間インハウスのグラフィックデザイナーとして働いている人もいるようですが、多くは数年単位で切り替わるようです。また、短期間だけのインハウス契約もあり得ます。特に、イベントやキャンペーンだけの期間というようなインハウス契約はアルバイトと同じだと考えられます。名称はインハウスというと聞こえはいいのですが、実際には長期間のアルバイトだとも言えるでしょう。これがハウスエージェンシーとなると子会社的な立場で、そこで働くグラフィックデザイナーもある意味ではインハウス・グラフィックデザイナーだと言えます。インハウスは自社の一部署で働く社員であるのが本来の姿ですが、求人ではアルバイトあるいは契約社員という代わりにインハウスという言葉を使うこともあるようです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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