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なんと、個展を開くグラフィックデザイナーもいます

陶芸家や画家はしばしば個展を開いて自分の作品を飾り、それに値段をつけて即売をしています。これは音楽家のリサイタルも同じことです。グラフィックデザイナーもご多聞にもれず、個展を開いています。個展を開くのには場所が必要になりますが、都心部などにはギャラリーがあり、その場を何日か借り切って個展を開きます。個展を開くのが著名な人の場合は入場料をとることもあり、チケットは前売りもされます。また、非売品を個展に出品することもあります。

グラフィックデザイナーで個展を開いている人は何人もいますし、必ずしも有名人である必要はありません。ただし、無名のグラフィックデザイナーが個展を開いても、それを見る人は友人や知人に限られていまい、道で個展のチラシを配ってもそれで個展を見る通りすがりの人は少ないようです。では、なぜ個展を開くのかということですが、その理由のひとつは自分の自信作を誰かに見て欲しいからでしょう。そして、自分が希望する値段を作品につけて、もしかすると売れるかも知れないという期待感があるからだと思います。また、個展を開くと、少しは名前を売ることができますから、プロフィールに箔がつきます。

その個展が成功しなくても、プロフィールに箔がつくことはフリーのグラフィックデザイナーには重要なことで、もしかすると新規のクライアントを獲得することができるかも知れません。安い費用でギャラリーを借り、チラシを配り、記帳をしてもらえればそれだけでも自分と言うグラフィックデザイナーを世間に売り込むことができるでしょう。しかし、無名ではそれは意味がないという声もありそうですが、有名な人でも最初は誰も知らない無名なのです。

グラフィックデザイナーが個展を開くのは、自分をPRすることで、そこに多少なりとも個展を見に来る人がいれば、それでもPRは成功なのです。ギャラリー側も新人を発掘するチャンスですから、サポートもしてくれるでしょうし、作品を買い上げてくれることもあります。ある程度は売れるという目途がある場合は個展を開くようで、ややガレージセール的なニュアンスがしないでもないのですが、これもグラフィックデザイナーの営業方法のひとつと言えるでしょう。個展は人が集まらないとは言え心ある人はそれを見にきて、将来有望だと思えば名前を覚えてくれますし、作品を買い上げるかも知れません。無名のグラフィックデザイナーが個展を開くのは冒険ではありますが、自分を不特定多数の人に知ってもらうには効果が期待できる方法だと言えるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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