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求人によくある、グラフィックデザイナーの実務経験って?

最近の求人は、従来の求人誌に加えてインターネットでのネット求人が目につきます。グラフィックデザイナーは求人誌の制作もすることがありますから、そのような人は制作をしながら求人の実態が分かるでしょう。ただし締め切りとの勝負で忙しい最中にそれを見ている時間は恐らくないでしょう。

求人誌にも、ネット求人にも、常に数多くの求人情報が掲載されていますが、その求人の条件はさまざまで、アルバイト、インターン、パート、契約社員、派遣社員、業務委託、そして正社員です。これらの条件以外には未経験、新卒、二次新卒などに合わせて実務経験○年以上というものがあります。実務経験は最低でも2年、通常は3年以上となっているようです。さらに本来は禁止されているのですが年齢制限が見られ、その多くは実質上39歳が上限のようで、年齢制限なしというのは名目上だけなのかも知れません。

これらの条件を重ねあわせてみますと、求人側が欲しいグラフィックデザイナーは年齢が30歳代で、実務経験が3年以上ですから、例えばデザインスクールを出て未経験で25歳で就職して27歳以上になれば大概の求人の条件にはマッチします。たとえ異業種からグラフィックデザイナーに転職した人でも30歳代で実務経験3年ならば間に合うでしょう。たとえば30歳でデザインスクールに入り31歳で卒業して、未経験で就職して3年の実務経験なら年齢はまだ34歳です。

こうして見ますと、実務経験3年以上で年齢が39歳以下という条件に適合するグラフィックデザイナーはかなり多くいるのではないでしょうか。また、この年齢層と実務経験の年数はちょうど転職をして条件が有利な別の会社に移りたくなる頃かもしれません。グラフィックデザイナーの離職率がかなり高いことがこれを証明しているようです。3年も同じ会社にいれば会社のアラも見えてくるでしょうし、求人のトレンドも大体分かってくる頃です。友人や知人からの話も聞くでしょうから、それと自分の職場環境を照らし合わせれば、どこかほかの会社に転職をしようかとか、いや今のままのほうが良いと天秤にかけることができます。一方で、企業側は実務経験3年のグラフィックデザイナーに辞められてしまうと、会社としてのクオリティを維持するために、同程度のキャリアを持つグラフィックデザイナーを求人するでしょう。求人での実務経験3年以上という条件の裏にはこうした理由があるのではないでしょうか。なお、実務経験3年以上だと即戦力になりますから、新規に立ち上げたデザイン制作会社がグラフィックデザイナーを確保するための求人もこのような条件になると考えられます。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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