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グラフィックデザイナーの定年事情

一般の企業には定年制があり、大体は60歳となっているようです。これは不文律とも言えますが年金の支給年と連動しています。多くの会社員は定年退職をしますが、中には再雇用ということで契約社員待遇として定年後を過ごす人もいます。また、まったくの無職になる人も少なくないようです。

人は生活をしていかなければなりませんから、どのような職業でも老後の設計をしっかりと立てておかなければなりません。それもあって、グラフィックデザイナーの場合は定年ということ自体が、微妙なニュアンスを持っているようです。それはグラフィックデザイナーの仕事がクリエイティブなものだからで、一番の働き盛りは20代から30代、あるいは40代なのです。40歳のアートディレクターは55歳のグラフィックデザイナーには遠慮をするでしょう。これを徹夜しても明日までに仕上げて欲しいとは頼みにくいのです。それは当人にもわかりますから、何となく肩身が狭くなるでしょし、会社に居づらくなるかも知れません。

この辺りが微妙で、無神経を装って会社規定の定年まで頑張るか、それとも自分から会社を辞めていくような職場環境になることが予測されます。これは経営者の考え方も大きく影響するようで、会社によっては定年後も契約社員にするところもあるようです。しかし定年間近になって30代のグラフィックデザイナーと対等に渡り合えることは事実上難しいようです。体力的にも無理はききませんし、最新のトレンドにもついていけなくなるでしょう。

ここまでで言えることは、会社の社員としてのグラフィックデザイナーであれば、原則として定年まで会社勤めはできるでしょう。しかし、それは現役のグラフィックデザイナーとしてではないと考えられます。なかには総務部勤務という肩書になり、総務として裏方の仕事や、雑用をすることもあるでしょう。
会社から肩叩きも考えられます。そろそろどうですか?と言われて、仕事も与えられないと会社に居るのが苦痛になるでしょう。毎日が暇な雑用では自分から会社を辞めると言いだすことになり、定年まで勤め上げることなく退職金を受け取ることになります。
ここでは定年がテーマですから、独立してフリーランスになるのは別の次元で、フリーランスになれば定年は関係なくなります。したがって、定年を待たずに独立をするなり、デザイン学校で講師を勤めたりすることになるでしょう。また、まったく異次元の世界へ入るグラフィックデザイナーも居るようですが、そこにも年齢制限という求人の壁がありますから、そう簡単に再就職ができるような状況ではないようです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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