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グラフィックデザイナーは絵描きと似ている?

アンリ・マリー・レイモン・ド・トゥルーズ=ロートレック=モンファという名前は、ロートレックと言えば、知っていますね。そうです、フランスの超有名な画家で、その作品は人類の文化遺産です。このロートレックは、実に多くのポスターを手がけています。題材の多くはロートレックが終生愛したムーランルージュで、まさにすばらしいポスターばかりです。

この事実は、グラフィックと絵は極めて共通点が多いと言うか、同じだとも言えることを証明しています。日本でも写楽の絵などは、江戸時代のポスターと言えるでしょう。こうなるとグラフィックデザイナーは絵描きかと言いたいのですが、それは多少違います。
画家のロートレックにとってポスターはサイドワークですが、グラフィックデザイナーはそれが本業なのが違う点です。ではグラフィックデザイナーは絵描きにはなれないのかと言いますと、それはなれると言えそうです。今のグラフィックデザイナーの多くはパソコンのモニターというカンバスで絵と文字をレイアウトしているのです。ただし、出来上がった作品は絵ではなく広告宣伝用の印刷物なのです。

絵には通常の場合コピーはありませんが、グラフィックデザイナーが制作する印刷物はコピーである文字があります。絵も画像で、それは写真であったりイラストであったりします。しかしソフトウェアのPhotoshopやIllustratorを俗にお絵描きソフトウェアというように、グラフィックデザイナーが作りだすビジュアルを絵だと言えなくもないのです。このように絵や画家とグラフィックとグラフィックデザイナーは、極めて共通している部分が多いのです。ですから絵心がある人は、グラフィックデザイナー向きだと言われているのです。

しかし、グラフィックデザイナーが絵を描くのは、今ではパソコンですから絵筆で描く絵がじょうずでなくても絵を描くことはできます。また、絵心があっても絵が下手な人もいるのです。したがって、グラフィックデザイナーは絵がじょうずである必要はありません。大切なのは絵心と、絵を見る時の感性、審美眼だと言えるでしょう。
グラフィックデザイナーが名画を描いたら、その人は画家になれるでしょう。絵も描くしグラフィックデザインもする、あるいはイラストも描けるという人はマルチ人間です。そこまではできなくても構いませんから、せめてグラフィックデザインのクオリティをあげるための勉強をしましょう。それには良い絵を見ることも大切で、ロートレックのポスターはもとより、絵画も鑑賞し、さらに多くの有名な画家の絵をたくさん見ることは、潜在的な絵心を育てることになるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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