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webデザイナーの残業代はちゃんと支給されるのか

高度経済成長の波に乗っている間は、仕事が忙しくて残業をすると給料を時給に換算してその時給の何割増しという残業代がつくのは通例でした。しかし経済が低成長期に入ると相変わらず残業はあっても、残業代は支払えないという風潮が広まったようです。つまり無い袖は振れないというわけで、この傾向は今では当たり前になっていると言えます。

サラリーマンは気楽な仕事という時代は、もうこれからも来ないでしょう。それは社会が多様化し勤務もシフト制やローテーション制の時代になったからです。そうは言っても現実的には、まだシフト制は浸透しているとは言えませんし、その職務が特殊であればあるほど、シフト制やローテーション制はその適用が困難だからです。この顕著な例がwebデザイナーで、webデザイナーの仕事は別の人が引き継ぐことは通常ではできません。それはウェブの作業はデザインとコーディングなどに分業はできても、そのひとつに関わっているのは個人のセンスやスキルが大きく影響するからです。

つまり、webデザイナーの仕事はある意味ではその人にしかできなく、リレーのような作業や流れ作業ではないからです。例えば、あるウェブサイトを制作中のwebデザイナーの頭の中はその人だけのものであり、それをほかのwebデザイナーに移しかえることは基本的にはできないことなのです。すなわちウェブの作業は一から十までをひとりでする仕事なのです。ですから
ここまでは計算が済んでいるから、この後から計算してくださいというような単純な作業ではないのです。

こうなると否が応でも、請け負ったからにはそのwebデザイナーは残業が続いても文句は言えません。その仕事を続けるしかほかに方法はないのです。そうすると当然残業や土日出勤もせざるを得なくなります。一方でウェブサイトの受注は1ページ当たりいくらということであり、1時間あたりいくらではありません。そうなるとややこしい1ページでも簡単な1ページでもクライアントからの支払いは同額でも、仕事をするwebデザイナーには大いにその作業時間に差がでることになります。しかし、1ページあたりでいくらですから面倒な作業を要し、そのためにwebデザイナーが残業をしても、それを請求金額に上乗せができません。そうなると残業代を払えないということになります。
考えようではwebデザイナーの残業はサービス残業だと言うことであり、これはwebデザイナーの職種が分類上サービス業になる宿命のようなことだと言えるでしょう。ただし会社によっては臨時手当を支給するところもあるそうですから、一概にwebデザイナーに残業代がでないとも言えません。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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