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WebデザイナーはWebブラウザの特徴を知っておこう

Webデザイナーは、クライアントの要望やイメージに合わせてWebページのデザイン画像を作成し、その画像を利用してコーディングを行う職業です。しかし、Webデザイナーの仕事はそれで終了ではありません。制作したWebページの表示チェックが必要です。
作ったもののチェックは当たり前と思うでしょう。しかし、Webページの表示チェックはひとつのブラウザでチェックしてそれで終わりといった簡単なものではないのです。

Webブラウザは、Internet Explorerを始め、firefox、safari、opera、chromeなどいろいろと種類があります。そして、WebブラウザごとにHTMLの解釈方法や対応状況が異なるため、Webページの表示状態が異なって表示されるのです。
そのため、各種Webブラウザの特徴を踏まえてコーディングを行っていないとWebブラウザによってはWebページのレイアウトが崩れたり、希望通りの動作が実行されなかったりといったことがあります。また、Webブラウザは不定期にバージョンアップを行っています。そのバージョンによってもWebページの表示状態が異なる場合もありますし、Windows、Mac、スマートフォンといったWebページを表示する環境によってもインストールされているフォントの種類やシステム自体が異なることから、Webページの表示状態が異なる場合があります。

大抵のホームページには、「IE10以降」といったようにホームページを表示するための推奨環境が表記されています。これは「このホームページはIE10以降のバージョンに対応しているホームページです」という意味で、制作にあたってその環境で検証が行われているという意味なのです。
現在、日本ではIEとfirefoxの利用率が高いことから、多くはこの2種類のWebブラウザに対応するようWebページを制作しています。
ただし、Webブラウザの利用率はホームページによって異なります。例えば、デザイナーが参考にするようなデザインのサイトなどは、デザイナーが多くMacを利用していることからMac版のsafariのアクセス率が高くなります。そのためそのようなサイトでは、Mac版のsafariでの検証も必要になってきます。

Webページの表示状態を検証するには、検証を行うためのパソコンとWebブラウザを用意しなくてはなりません。しかし、IE9/10/11に対応させるため、IE9/10/11でチェックをするとなると複数のパソコンを用意しなくてはならなくなります。そのため、Webデザイナーはchromeの拡張機能など、レンダリングを切り替えることで複数のWebブラウザの表示状態を作り出すツールなどを利用して検証を行っています。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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