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コンテストでグラフィックデザイナーも賞金稼ぎ!

地方自治体や大手企業、業界の連合会や地域のまちづくり運動などでは、イベントやキャンペーン、新しい製品やサービスの宣伝・告知をするのにポスターをつくります。普通であればデザイン制作会社とか広告代理店にその制作を依頼するのですが、そうではなく、広く一般に公募することもあります。

これをコンテスト、あるいはコンペと言い、たくさんの応募作品の中から優秀な作品を選びます。優勝した作品には50万円とか100万円という賞金がでます。中には1万円などもありますが、平均すると20万円~50万円の賞金が多いようです。また、海外でもこのコンテストは盛んにおこなわれていて、話に聞きますと、ハンガリーのブダペスト市の広報ポスターに日本人が応募して見事に優勝したという例もあります。
なお、海外のコンテストに応募する際には、その作品についての説明や制作のコンセプトを英語で書かなければなりません。

コンテストはグラフィックデザイナーにとっては、毎日の仕事とは別に自分の力量を試す良いチャンスです。また、コンテストのテーマによっては、アイデアが閃くでしょうし、日頃のクライアントからの条件などに縛られないで、自分が考えていることのすべてを作品に盛り込むこともできます。コンテストに応募する際のグラフィックデザイナーは、ひとりのクリエーターになりきることができるのです。もちろん優勝賞金が目当てということもありますが、優勝すれば、それは自分のポートフォリオに箔をつけることにもなりますし、有名になることもあるでしょう。

例えば、全日本トラック協会は日頃、イベントやキャンペーンなどをしませんが、トラックの日を独自に制定していて、その日を広く宣伝するためのポスターをコンテストで募集しています。また大手の不動産会社では、会社のイメージアップのために芸術的なテーマでのポスターとコンテストを開催しています。さらに自社の社会的貢献活動を遠回しにPRするために、自社とは無縁のアートデザインコンテストを開催したりもします。これは企業の社会的責任をPRするのが狙いのようです。いずれの場合もグラフィックデザイナーにとっては魅力があるのがこれらのコンテストで、どのようなコンテストにも応募は多いようですが、その理由の一つはデザインの応募がインターネットを通じてでもできる時代になったというITの伸展という側面も見逃せないでしょう。グラフィックデザイナーが各種のコンテストに応募するのは今では紙ではなく、電子データになっているようです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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