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80年代はグラフィックデザイナーが誕生した時代

21世紀の今、もはや1980年代は遠い昔になりました。10年一昔と言われますが、2010年代の今から30年前の1980年代を振り返りますと、80年代にはいろいろなことが起きています。80年代を昭和で言いますと昭和50年代中盤から平成になる時代で、バブル経済が始まり、好景気に多くの人が浮かれた頃です。バブルは平成に入ってからまさに泡のようにはじけ、それ以降の日本は低成長時代に突入しています。

このような歴史を見ますと、80年代はグラフィックデザイナーにとっても大きな意味をもっている年代だと言えます。80年代に生まれた無数のグラフィックデザイン作品を見てみますと、優れた作品が数多く見受けられます。そのどれもが今のグラフィックデザインの基礎となる、お手本だと言えるでしょう。マックのパソコンが本格的に登場し、従来の紙ベースと写植の時代からデジタルへと移行したのが80年代です。当時の日本のグラフィックスはアメリカよりも遅れていましたが、感性とセンスの点や日本人ならではのアイデアを80年代のグラフィックス作品で発見することができます。80年代のグラフィックスとそれを生み出したグラフィックデザイナーは、今でも新鮮なのです。

なかには、人物のポートレートを大きく扱っているだけのポスターなどもありますが、ポスターの多くはなかなか凝ったものが多く、パソコンやソフトウェアが成熟していなかった80年代によくぞここまでの作品に仕上げたものだと感服する作品も数多くあります。強いて言えば凝り過ぎた感がしないでもない作品もありますが、シンプルさと複雑さの両方が混在していた80年代のグラフィックスが現在のグラフィックスの原点になるようです。
したがって80年代に活躍したグラフィックデザイナーたちは、例えば当時30歳だとしますと今では還暦の年齢ですから、その多くは第一線から後退しています。

そうは言っても、80年代のグラフィックデザイナーが精魂込めて作りだしたグラフィックスの基礎は今に引き継がれています。80年代のグラフィックデザイナーには時代を先取りするセンスとアイデアがあり、したがってその作品から学ぶことが多々あるのです。
また、それ以降に生まれてきたグラフィックデザイナーは何らかのかたちで80年代のグラフィックデザイナーからの影響を受けています。日本のグラフィックデザイナーの誕生は80年代であり、グラフィックスの基礎が固められたのも80年代だと言うのは言い過ぎではないと思います。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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