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自主制作はグラフィックデザイナーのセールスツール

グラフィックデザイナーになるためにデザイン専門学校、高校、短大、大学、あるいは独学、通信講座などで勉強をします。勉強は教科書や副読本のほかにマニュアルも参照しますが、何よりも実際にパソコンでソフトウェアを使っての、実習や練習が大切になります。
最初の頃は、パソコンの操作に明け暮れるでしょうが、ある程度の段階までくると、実際にポスターやチラシなどの一枚ものの制作がしてみたくなるでしょう。

それが練習で、習ったことがどのようになるかを確認するのですが、そのときには何科テーマを決めると良いでしょう。デジカメで撮影したペット写真に名前をつけて、小物を配したりして、動物愛護週間などと文字を入れたりすればそれなりのものができあがります。これが自主制作で、最初の作品などはプリントアウトをしておけば記念になります。また、プロで活躍しているグラフィックデザイナーはそれぞれが自主制作をしているようです。もちろん自宅で休みの日などにおこなうのですが、コンペやコンテストに応募する作品なども自主制作になります。

クライアントの制約を受けないで、コンペやコンテストの条件を踏まえればいいのですから、作り甲斐があります。しかも入選すれば賞金も手に入りますし、名前も売れます。さらにそのような自主作品があれば、転職の際にはポートフォリオに入れればいいのです。その意味では、グラフィックデザイナーの自主制作は自分をPRするセールスツールです。
初心者の場合、ソフトウェアの使い方は奥が深いですから、あとでそれを見るとその当時の自分のスキルも知ることができます。今ならこうすればいいのだが、あの頃にはまだそれを知らなかったなど、自分のスキルを知るためにも自主制作は役立つでしょう。

このように、初心者は練習、プロはコンテストと自主製作の目標がありますし、初心者でもアルバイトやインターンで就職をする際には、自主作品のポートフォリオがあれば、何かと有利になるのではないでしょうか。このレベルならこの仕事を任せられると判断されれば、アルバイトでも一人前に扱われる可能性があります。また、自主作品の出来栄えが良ければ初心者でもどんどんコンテストに応募することをおすすめします。”瓢箪から駒”もあり得ますから、チャレンジしてみることが第一です。ただし自主制作の作品に満足をしないことで、自己満足で独りよがりになると成長が止まる危険性がないとは言えません。グラフィックデザイナーは、常に進化しなければなりません。そのためにも自主制作で新しいことにチャレンジするのは、良いことだと思います。幸いにしてコンテストなどもあるのですから、時間があれば自主制作に励みましょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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