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女性グラフィックデザイナーの子育て事情

男性と女性では男女平等は建前で、実際には女性にハンデがあるようです。職業によっては女性が有利、あるいは女性しかできないものもありますが、グラフィックデザイナーとなると、給料の面では女性は男性より年収が低いという統計があります。給料はさておき、結婚するとなると明らかに女性のグラフィックデザイナーは男性よりも不利な立場になるでしょう。

通常の場合、女性は結婚をすると出産と子育てがあります。また、子どもができても結婚をしないシングルマザーの女性グラフィックデザイナーも居ます。
このような女性グラフィックデザイナーは、仕事と子育てを両立させるために苦労をするでしょう。子育ては赤ちゃんの育児からはじまり、子どもが保育園に預けられる年齢になるまでが大変です。親が近くに住んでいればおばあちゃんに子どもを預けることも可能でしょうが、それは限られた人だけです。デザイン会社によっては子どもを職場で預かる施設を用意するところもあるそうですが、これはそう多くはないでしょう。

したがって、保育園が頼みの綱になりますが、夜遅くまで子どもを預かる保育所はあまりないようです。そうなると女性のグラフィックデザイナーはパート、あるいは時間制の契約社員として働かざるを得ません。
例えば出勤は子どもの保育所に預けてから朝の10時で、退社は子どもを引き取るので午後の16時などという限られた時間での労働になります。昼休みが間に入りますから、実際には1日に5時間程度の仕事で、時給が1500円としても1日に7500円、週に5日では月に15万円ほどにしかなりません。独身で時間を気にしないで働けば、給料はこの2倍近くにはなるでしょう。しかも独身女性であれば育児費用はかかりませんが、子どもがいて、月に15万円ではかなり厳しい生活になるのではないかと思います。

しかし、我が子は可愛い存在であり、母親になった女性は強いですから、このようなハンデにめげず、明るく振る舞っています。このように女性のグラフィックデザイナーで子育てをしている人は珍しくはないそうです。こういう女性のグラフィックデザイナーを見ていますと大変だと思いますが、当人にしてみれば外から見るほど実際には悩んではいないのかも知れません。
いざとなると男性よりも女性のほうが強いとも言われていますし、母親という意識がある女性は頑張り屋さんのようです。子育てをしている女性グラフィックデザイナーを客観的に見ると、女性、そして母親の逞しさを感じます。頑張るという点で、独身の男性グラフィックデザイナーはこのような子育て中の女性グラフィックデザイナーから見習うことがありそうです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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