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のぼり制作は、グラフィックデザイナーの腕の見せ所

街を歩いていると、「バイク現金高価買取」などと言う文字を布地に染め抜いたのぼりを見かけます。のぼりとは、商品や店名、告知などに使われる屋外広告物のことです。のぼりは通常布地に印刷され、竿で立てたり、屋外に吊るしたりされています。

のぼりの原点は、昔の戦国時代に武士が自分の存在を示すために使われたのが、その始まりのようです。今では主に、商店が店頭にのぼりを立てて告知をするために使っています。のぼりは風ではためきますから目立ちますし、お店の活気づけにも効果があるとされています。看板は横に張りだしていれば遠くからでも見えますが、建物の前まで行かないと見えない看板もあります。その点のぼりは屋外に設置されますから、看板以上に目立つのです。

のぼりを制作するのも、グラフィックデザイナーの仕事になります。基本的にのぼりにある情報は必要最小限の場合が多いのですが、シンプルなだけにかえってのぼりの制作は難しいと言えます。遠くからでも見えるのぼりにするためには、文字数が少なくて大きい文字が必要になります。しかし、あまり簡素化するとのぼりの宣伝効果が薄れてしまいます。そこがのぼり制作の難しいところと言え、最終的には止むを得ず店名などは省略することもあります。そこに何があるかを告知するのがのぼりの役目であり、例えば「ラーメン」という文字だけののぼりでも、それが遠くから識別できるのであれば、それでのぼりの役目は果たせるでしょう。

それだけに、今度はその「ラーメン」という文字を印象づけることが必要になります。ここがグラフィックデザイナーの腕の見せ所で、そのためにロゴを創作したり、布地と文字色の兼ね合いに注力します。
例えば、基本的に黄色い布地や文字を使うと、多くの人はブラジルという連想をするでしょう。それはブラジルの国旗が黄色と緑色だからです。白い布地に真紅の文字であれば日本を連想するでしょう。たかがのぼり、されどのぼりで、のぼりは特に商店や食べ物屋さんには重要な屋外宣伝物ですから、のぼりを制作するグラフィックデザイナーは単純なのぼりにはかなり苦労をするのではないでしょうか。のぼりを一新したら客足が増えたと言う食べ物屋さんもあるようですが、それはそののぼりを制作したグラフィックデザイナーのお蔭だと言えるでしょう。
ちなみにのぼりではありませんが、布地を媒体としてデザインをするのにTシャツがあり、多くのグラフィックデザイナーはTシャツのデザインも手掛けています。Tシャツのデザインはファッションデザイナーもおこないますから、この分野ではグラフィックデザイナーとファッションデザイナーとの区別はなく、さらに画家やカメラマン、書道家などもグラフィックデザイナーと同じだと言えるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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